なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: Kindle版
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要約
どのように仕事に取り組めば仕事が早く終わるのか著者の仕事術が書かれている。
仕事が早く終わる仕事術「ロケットスタート時間術」は、全体の期間の2割の期間で仕事の8割を終わらせる仕事術。
その本質は、早く仕事を終わらせることではなく時間に余裕をもつことにある。
感想
最初に一気に仕事を終わらす。ラストスパート思考はよくないと漠然と思っていたが、
明確に言語化されると「なるほど」となる。
ラストスパート思考は仕事が終わらない諸悪の根源。
なぜなら、時間的に余裕がなくなるし余裕がないために想定外のことに対処できなくなるから。
これを防ぐための「ロケットスタート仕事術」で2割の期間に全力で8割の仕事を終わらし、 残りの時間は流しで仕事をしながら完成度を高める。
というのはいい仕事術だと思った。自分で取り入れるなら一日の仕事を午前中に一旦一気に取り掛かるのがよさそう。
「ロケットスタート時間術」は時間や仕事の区切り方を工夫すれば色々な場面で使えるように思う。
複数の仕事が並走している時や、全体が見えない仕事の場合などは細かく仕事を区切ってその単位で用いたり、
朝、昼、夜で別の仕事の場合それぞれにロケットスタート時間術を用いてみるとか。
学び
仕事が終わらない人の特徴
- 安請け合いをしてしまう
- ギリギリまでやらない
- 計画の見積もりをしない
ロケットスタート時間術
- すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導きだす
- 最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える
- 最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう
- 「仮眠を取る」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる
ロケットスタート時間術の本質は余裕を持つことであり、高速で次々と仕事を終わらせていくことではない
引用
仕事が終わらない人は、得てして後半の応用問題を甘く見ています。
どんなに頑張って100%のものを作っても、振り返ればされは100%ではなく90%や80%のものに見えてしまうのです。
すべての仕事は、必ずやり直しになります。
締め切り前に締め切りがあると考えなければならない
最速でいったん形にしてしまってから、余った時間でゆっくりと100点を目指して改良を続けるのが正しいのではないでしょうか。
予習は最強の時短になる
やりたいことをやるためには、やりたくないことを速攻で終わらせるしかないのです。
多くの人が、「最初はのんびりしていても、最後に頑張ればなんとかなる」という根本的な誤ちを改めるところから始めないといけません。
まずは「締め切りは絶対に守るもの」と考える
仕事が終わらなくなる原因の9割は、締め切り間際の「ラストスパート」が原因です。
考えてから手を動かすのではなく、手を動かしながら考えてください。崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるのです。
見積もるには、とにかくやってみることだ
時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す
仕事の提出を前倒すのではありません。取り掛かりの時期をこそ前倒すのです。
いつも全力を出していると、真の実力を発揮できなくなるのです。
仕事を早く終わらせることよりも、仕事を安定して続けることを意識すべきです。結果、焦って仕事をしているときよりも早く、しかも高い完成度で終わるようになるのです。
マルチタスクこそ、仕事が進まない理由の最たるものです。
あなたの役割は規則を守ることではなく、仕事を終わらせることです。
「他人の仕事は遅れるもの」という認識を強く持つことからはじめましょう。
何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだ
仕事は「頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か」どうかで選ぶべきなのです。
今やっている仕事の中で、本当にやりたい仕事に繋がる共通点を見つけ出せ
こんなことを実現したい、という思いで人が集まると、そこに向かって走り続けられる