六本木の森美術館で開かれている、「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」行ってきました。
前知識なくても楽しめたのでまだの人は是非!
これから行く人のための情報と感想を書いていきます。
バスキアって何? 誰?
アメリカ人の現代アーティスト、名前は「ジャン=ミシェル・バスキア」。
1960年生まれで1988年に27歳の若さでヘロインの過剰摂取で亡くなった。
最近だと ZOZOの前社長 前澤友作さんが作品を約123億円で購入したことで注目されましたね。
(この展覧会でも株式会社ZOZOが特別協賛となっています。)
「バスキア展」歩き 入門
展覧会入り口では、携帯電話型端末の音声ガイドを貸出ししていますので受け取りましょう。 (貸出無料です)
イヤホン、ヘッドホンタイプじゃないので着け心地を意識しなくてよいので快適です。
音声ガイドの声を務めるのは吉岡里穂さん。
会場内に音声ガイドの番号が表示されている箇所があるので、
そこで携帯電話型端末の番号を押して耳にあてるとガイドが聴けるようになっています。
作品の周りにはタイトルと制作年のキャプションがあるのみで、絵やバスキアについての説明はありません。
そのため展覧会を100% 楽しむには音声ガイドの利用がマストになります。
会場内では写真OKの作品もあるので、そこで写真を撮ることもできます。
後で作品を見返したい人は写真を撮るか、図録を買いましょう。
会場は一度出ると再入場できないので、入場したら思いっきり鑑賞を楽しみましょう。
展覧会場を出るとショップがあって、ポストカードから図録、バスキアの作品があしらわれたグッズを購入できます。 (どれもカッコイイ。かわいくて欲しくなる!)
僕は図録を買いました。
装丁が少し残念(表背表紙がダンボール?なんかチープ)ですが、中身は素敵です。
展覧会場だと人も多くて作品一点ずつ落ち着いて見れないので、家でゆっくり鑑賞用です。
思い出に何か気に入ったものを一つ買ってみるのもいいですね。
感想
なんの前知識もなく行きました。
知識はないけど、ポップアートとか現代アートとか好きなんですよね。
作品を近くで見れるのはやっぱりいい!
図録だと平面で、絵しか鑑賞できないんだけど、実際見ると絵そのものだけじゃなくて、
何に書かれたか、どういう筆跡が残っているかとか作品そのものの雰囲気を楽しむことができる。
色の使い方とか、絵の中に文字が反復される文字が力強い。
作品の中に¥YENや日本語も書かれていて何だか親しみを感じる。
黒人アーティストということで、はじめは「ヒップホップ」「粗野」「呪術的」「お洒落」という印象だった。
(ちょっと偏った印象で申し訳ない。)
ただ作品を見たり、いろいろ背景が分かってくると上記のイメージに「知的」「詩的」が加わった。
ただテキトーに書くだけではおそらくあのような作品はできないだろうなと感じる。
(テキトーに書いただろ!って感じるものもあるけど)
「絵」ということで一見分かりやすく感じるけど、描いた人や背景とか「情報」について知って鑑賞するのと
何も知らないで鑑賞するのでは見方とか感じ方も変わってくるのは興味深い。
何も知らないで見ると自分の中にある知識や感じ方で処理するから、自分と向き合うことができる
知識がある状態で見ると、作品そのもの見方に奥行きが出てくる。
もちろんどっちの鑑賞スタイルも面白い。多分鑑賞の仕方に正解はない。
ただ前知識なしに見に行って、自分の理解とか感じ方が浅かったりすると
自分の人間性が浅いような気がして不安になることがある。
それはそれで新しい発見。
そういう意味だと、まだ見に行ってない人は作品を見に行くのもいいけど
「自分」を意識しながら鑑賞するのも面白いかもね。