増税前に買った本の3冊目が読み終わりました!
増税前に買った技術書が届いた!
— youzine (@youzine_geecul) October 6, 2019
積読もまだあるから、今月末以降から読みはじめたい pic.twitter.com/HLP2gNMql6
ちなみにこれまでに読んだ増税前に買った本シリーズの感想は以下です。
興味あったら読んでみてね!
要約
本書は”コミュニケーションのためのロジカルシンキング”を実践的に習得するための本だ。
さまざまな利害関係者がいるビジネス環境で、自分の考えを相手に分かりやすく伝え動いてもらうには、
ロジカルコミュニケーションが必要であり、それは誰もが習得できる技術であると著者は語る。
ロジカルコミュニケーションとは論理的なメッセージを伝え、相手を説得し自分の思うような反応を相手から引き出すことだ。
どうすればロジカルコミュニケーションができるようになるか。
著者は”論理的に”から始めず、まずは”メッセージとは何か”について考えなければならないと語る。
メッセージとは「課題」「相手に期待する反応」「答え」の3つからなる。
「課題」とは、自分が相手に答えるべきテーマのこと。
「相手に期待する反応」とは相手に伝えた結果、理解してもらうこと、意見をもらうこと、行動してもらうこと。
「答え」とは、結論、結論に対する根拠、結論に対する方法の3つのことだ。
メッセージが確認できた後に、
手元の情報を根拠として整理するために用いる技術が「MECE」と「So What?/Why So?」だ。
「MECE」とは、ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体として捉えること。
「So What?/Why So?」は、「So What?」は手持ちのネタから何が言えるのか、
「Why So?」は何故そういえるのか、つまり「So What?」への検証作業のことだ。
「MECE」と「So What?/Why So?」で情報を整理したら、
結論が相手に伝わるように整理した情報を部品として論理構造を作り上げる。
課題に対する結論を頂点として、縦に「So What?/Why So?」の関係、横に「MECE」のピラミッド構造だ。
著者はこの構造を2パターンに分ける。MECEとなる横の関係が「並列型」か「解説型」かだ。
「並列型」は横の関係が上位の要素に対してMECEな関係にあること。
「解説型」は横の関係が事実、判断基準、判断内容という流れになっていることだ。
後は「並列型」「解説型」をパターンとして状況にあわせて組みあわせて論理構成を行う。
本書ではこれらロジカルコミュニケーションの要素を習得できるよう章末に例題と練習問題が用意されている。
何故読んだのか
頭の中がごちゃごちゃする、回転が悪い、理解が遅い。
仕事をしていると、そう思うことがある。
すぐに状況を整理して報告したり、質の高い答えを出すことができていないと感じる。
何故そうなのかを考えたときに論理的思考をものにできていないことが一因かもと思った。
つまり情報を整理、可視化して自分のあつかえるような形にできていないということ。
そんな自分と比べて上司は常に整理された仕事をする。
会議でも分からないことは分からないとはっきり言うし、わずかな違いや矛盾にも気づく。
言葉の定義と前提条件を共有し、
”名は体を表す”ファイル名をつけ、情報は階層、カテゴリ毎に整理する。
記憶力もいいし、頭の回転もはやい。
どうしたらそんな風になれるのかと観察して考えたときに、
頭の中に情報の整理、構築方法をフレームワークとして持っていて
それを活用しているのではないかと思った。
そのフレームワークがロジカルシンキングなんだろうなと。
そういうわけで実用的な論理的思考力を鍛えるために本書を読むことにした。
感想
本書はコミュニケーションを前提としてロジカルシンキング、
ロジカルな伝え方の本なので、”何故読んだのか”に直接答える内容ではなかったと思う。
しかし直接答える内容ではなかったものの、
本書で紹介されている「MECE」と「So What?/Why So?」の情報整理術は
頭の中を整理して物事を理解するのに役立つと思うし”何故読んだのか”の答えになったと思う。
本書は読むだけなら割とすぐ読み終えることができるが、
章末に用意されている問題に取り組むとなかなか時間がかかる。
上の写真はMECE力を鍛えるトレーニングで「世の中にある弁当」をどう整理できるか
という一番最初の問題に取り組んだもの。
5W1Hという切り口で考えてみると自分でも思ったより色々な見方があることに気づけて楽しかった。
この本の価値は本論もそうだがこのトレーニングが高めていると思う。
本論でインプットした内容をトレーニングのアウトプットで理解確認できるからだ。
本書に書いてある論理的思考を用いる前提として、
「全体を捉える、知る」ということが必要だと思った。
まず全体として何があるのかある程度知らなけらば、
漏れなくダブりなく、のMECEすることができない。
MECEしたとしても不可知な領域が存在によって漏れが生じるからだ。
(”全て”は無理だが少なくとも重要なものや全体感をつかむことは重要だろう)
学習や速読の本でよく言われている本は目次から読んだほうがいい!
というアドバイスも、目次から全体を捉え、話の流れが論理的な展開になっているか、
課題に対する結論は妥当かを確認、推測することで情報の整理や理解が早まるからなんだろうと思う。
本書は手元に置いておいて、ロジカルシンキングができていないなと思った時に再度読み直そうと思う。
学び
・ロジックの前に、課題は何か、相手に期待する反応はなにかを確認する。
その文書の目的と自分に期待されている反応をまず把握し、その上で読み始める癖をつけよう。
MECEは、相手に自分の土俵を示し、自分の土俵に乗せやすくする技術なのだ。
飲み込みが早いと言われる人の多くは、ものを読んだり聞いたりしたときに、それが要するにどういうことなのか、大事なポイントをすばやく的確に抽出できる人であり、So What?する力が高い人だ。
もっともらしくまとめられていると、正しい観察のSo What?になっていなくても案外、間違いにきづかないもの。
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