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新人研修の終わったインフラエンジニアが読むべき一冊はこれだと思う『絵で見てわかるITインフラの仕組み【新装版】』

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

 

以前この本と同じ「絵で見てわかる」シリーズがすごく良かったので、

『絵で見てわかるITインフラの仕組み【新装版】』を読みました。

以前読んだ本こと、『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク【新装版】』を読んだときの感想を書いているので是非下のリンクから読んで頂ければと思います。

 

www.geecul.com

 

本書を読んで思ったのは、これが探していた本だ!ということ。

上記リンク先の感想でも書いたのですがこの手の入門書的な本って、用語とか概念を書いてあるだけ。

みたいなものが多いんですよね(僕調べ)。

それはそれでいいのだけれど、現場で必要な知識とか仕組みについて体系的に知りたいんだよなと思っていました。

そんなお悩み?にピッタリだったのが本書。

ちょっと目次を章単位で紹介するので以下を見てください。

『絵で見てわかるITインフラの仕組み』目次(※章レベルで記載)

  • 【第1章】インフラアーキテクチャを見てみよう
  • 【第2章】サーバーを開けてみよう
  • 【第3章】3階層システムを見て見よう
  • 【第4章】インフラを支える理論の基本
  • 【第5章】インフラを支える理論の応用
  • 【第6章】システムをつなぐネットワークの仕組み
  • 【第7章】止めないためのインフラの仕組み
  • 【第8章】性能を引き出すためのインフラの仕組み

もう素晴らしいと思いませんか?

まず、「【第1章】インフラアーキテクチャを見てみようで」ITインフラに一般的にどのような構造があるかという比較的広い視点からスタートした後、

「【第2章】サーバーを開けてみよう」で物理サーバーがどのような部分から構成されているかが説明されます。

そして3章以降は、このアーキテクチャレベルとサーバーの中身レベルの話の間を埋めるような内容が記載されています。

しかも説明の際に豊富に図が用意されているのでイメージがしやすいです。

表紙の絵でイージーな本だと思って読むのを避けるのはもったいない!

僕はITインフラの現場に曲がりなりにもエンジニアとして参加しています。

そのため本書の内容自体はその都度調べたりして知っている内容でした。

しかし、だからこそ悔しいと言ったらいいのかな、

「こんなに綺麗に一冊にまとまっている本があったのか」

「現場入った時に、または前に読んでいれば現場で使われている技術や知識の理解が円滑に進んだのに」

そう思いました。

また普段は個別の製品担当としてプロジェクトに参画しており、

自分の担当範囲の仕事に集中しがちなんですが、システムで見るという視点を意識し直すいいきっかけになりました。

 

コマンドとか、個々の製品とかの技術は新人研修とかでもやるし、

本やネットの情報もたくさんあるんですよね。

ただITインフラという観点で仕組み、流れを解説した情報ってあまりないように思います。

そんなポッカリ空いた穴を埋めるのが本書だと思います。

記事タイトルにもしていますが、

まさしく新人研修とかでLinuxについてとか、ITの基礎知識を得た後、

ITインフラの現場に入る前の一冊として本書は素晴らしい一冊だと思います。

興味がある人は是非読んで欲しい一冊です。

※クラウドについての記載はないのでそれを期待する人は別の本が良いと思います。

 

リンク

 

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

 

順番としては上記を読んだ後に以下の本を読む流れがスムーズです。