読んだ理由
前々からWireshark、パケット解析には興味を持っていて、普段業務で使うわけではないけれどざっくり使い方とか知りたいなと思っていました。
そこで本書にも興味を持っていたのですが、ちょうど読む必要がある機会があったので購入、読了しました。
要約
ネットワークの基礎の部分(OSI参照モデル)からWiresharkの使い方、Wiresharkを使ったパケットキャプチャの方法までが紹介されています。
本書では著者が用意したキャプチャファイルを使用してハンズオン形式で学ぶことができます。
※オライリー公式サイトの当該書籍のキャプチャファイルへのリンク、本書のキャプチャファイル保管先へのURLはいずれもリンク切れしています。
著者はどうやらキャプチャファイルを以下のGitHub上に移動したようです。
感想
パケット解析したる!というギークやカフェでWi-Fiの通信を傍受したいクラッカーだけではなく、これからネットワークを学びたいという人にもオススメできる一冊だなと思いました。
まず初めにWiresharkやパケット解析をするために必要な前知識、ネットワーク機器やOSI参照モデルから説明してくれます。
そしれWiresharkの機能や使い方について説明し、tcpdumpなどのコマンドラインでのパケット解析にも触れたうえで、Wiresharkを利用したパケット解析について著者が用意したキャプチャファイルを使いながらハンズオンで学ぶことができます。
すごい親切な本だなと思います。
帯には「Wireshark2.X対応!」と書かれていますが、僕の使用しているVersion 3.4.2でも問題なく学習することができました。
僕的にはパケット詳細ペインでちまちま解析していくしかないのかな..と思っていましたが、ちゃんと解析を効率化するための機能(以下画像赤枠部分)があって、それの使い方を学べたのは良かったですね。
詳細な機能とかは若干忘れてきていますが、ほかのネットワーク関連の書籍を読みながら本書を手元にパケット解析をすればネットワークについて色々知れて面白そうです。
ネットワーク勉強中の人は家のネットワークの通信を利用して勉強できるので楽しいと思います。パケット解析はネットワークについて学ぶ方法の一つとしてありだなと思いました。