自分の思い描いていた仕事ができているのだろうか、このままこの仕事を続けていていいのか。
そんなことを考えて転職サイトに登録してみたり、カジュアル面談で話を聞いて見たり、転職会議で企業の口コミ情報サーチしてみたりした。
だがしかし。いや、待てよ。ならぬ、「ちょ、待てよ」※キムタクのイメージ。
どうすれば希望企業に受かるとか、年収が上がるかとかではなく、
人生における「転職」というか、「幸せ」という価値観の下での転職について知りたいんだよなーと考えてたらよさそうな本があったので読んでみた。
感想
転職の動機の部分から、転職活動において必要なことや、転職後に新しい職場になじむまでの「転職」というプロセスについて色々なデータや参考文献から説明/考察されていた。
巷の安易に転職を煽ったり、転職成功談に終始する本とは一線を画している印象。
全体的に転職についてのあれこれがうまく言語化されていてスルスルと頭に入ってきます。
個人的に納得感あったポイントとしては、不満が問題なのではなく、不満の変わらなさが離職意識に結び付くということ。
不満は仕事をしていく中で現れては消えていくものだと思います。
ただそれが改善の見込みがないこと、働きかけても改善されないことは転職に意識が向くきっかけになるよなと納得してしまいました。
そして興味深かったのは、自分にあった転職先を探すという「マッチング思考」ではなく、転職先で自分も変わる・学ぶという「ラーニング思考」という考え方。
完全な条件の転職先を探すのではなく、転職/仕事に求める軸を決めたら後は転職先で自分も変わる、学ぶという意識が大事ということはなかなか言語化されない部分だし、
転職エージェントへの相談からは得られない考え方だと思う。
キャリアや転職ということを考えた時に、転職というプロセスについて一度冷静に整理
して考える機会をくれる一冊でおススメです。
学び
・日本人の転職動機は不満
・人は不満だけでは転職しない。改善の見通しがない時に転職する。
・不満×転職力>転職への抵抗感 が転職活動に結び付く
・自己認識を高めることが大事(そのためには孤独にならないこと)
・転職はマッチング思考ではなく、ラーニング思考で。
・学び続けること、そして学んだことを捨てること
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