Steamで買ったはいいもののやっておらず、いわゆる積みゲーとなっていた「The Stanley Parable」をやったのだが、これが面白かったので備忘として書き留めておく。
ちなみにこのゲーム、前情報を何も入れずに遊ぶ方が楽しいタイプのゲームなので、少しでも気になった人は前情報がない状態でとりあえず遊んでみることをお勧めする。
あらすじ
主人公はスタンリーという会社員。
パソコンの画面に表示される指示に従ってキーボードのキーを押すという仕事に毎日、何年と、幸せに従事している。
しかしある日パソコンの画面に指示は表示されなくなり、同僚たちも消えてしまってスタンリーの幸せな日々は終わってしまう。
その謎を解くために彼は自分の執務室から出てオフィスの探索を開始する。
感想
「あらすじ」で書いたようなストーリーはあるのだが、ナレーションに従って物語を進めるとあっけいないほど簡単にゲームは終了してしまう。
しかし、このゲームの本質はストーリーに沿った進行ではない。
むしろその逆で、ゲームの進行を司るナレーションに逆らった選択をとることにこそ面白みがある。
ナレーションはゲームのストーリーを進行させようとするのだが、プレイヤーがナレーションに従わないとストーリーは進まない。
そうするとナレーターはゲームの内容を変えてきたりするなど、あの手この手でナレーション通りにスタンリーが行動するように誘導してくる。
これが非常にメタ的で、ゲームとは何かとか、監視社会について、とか自由意志について、とか色々考えることができる。
ネット上にはそのあたりの考察記事もあり、プレイ後にその考察記事を読むのも面白い。
ただゲームとしてはシリアスで重いものといった感じではなく、お気楽に楽しむことができる。
自分自身、プレイ中そんなことは考えず、ここに行ってみたらどうだろう、こうしてみたらどうだろう、と色々試してどんな展開になるのか見るのが面白くてあれやこれやとやっていた。
とにかく条件分岐がたくさんあって、分岐先を全部見よう!
と思うと大変とも言えるし楽しみがたくさんあるとも言える。
お気軽に、だけどバカゲーすぎないゲームをやりたいなんて人にはお勧めしたい。
SFとかそういうの好きな人も好きになれる作品だと思う。
最近、オリジナル版にさらに色々追加したウルトラデラックス版なるものも出たらしく、興味はあるものの買うかどうかは要検討。
内容がオリジナル版とほとんど同じだとやる意味薄いかなと思いうのと、公式が日本語対応を予定している旨発表しているそうだが、現状対応しておらず、有志による翻訳もまだなさそうなため。
参考
オリジナルだと全編英語なので、以下の情報を参考に日本語化して遊んだ。