国立新美術館で行われている企画展「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」に行ってきた。
目的としては、おしゃれなインテリア、快適な住環境の整備の参考として得られるものがあるのではないかということと、自分のセンスを磨いたり仕事の活きるような気づきが得られるのではないか*1と思ったためである。
行ってきた結果としては上記の目的はあまり満足させることはできなかったものの、興味深い内容であった。
展示構成としては、建築家たちの模型や設計図とそのキャプションを主体に構成されており、建築について学んでいる人にとっては学びになりそうな展示であった。
であるがゆえに、気軽な気持ちでおしゃれさの摂取、センスを磨く一助にしようという心構えで挑んでしまった私のこの企画展に臨む態度がずれていたのだなと感じた。
それでも、この企画展における気づきとして、展示として設計図や建築模型が多く展示されているところから、やはり広い意味での見える化みたいなものは大事だよなと思った。
図面に落として、すぐに建築するとかではなく、建築模型を作ることで関係者にイメージを明確に伝えることができるし、頭の中だけでは考慮できていなかった点についても検討することができるだろうなということである。
ITシステムについては、模型を作ることができないのでプロトタイプみたいなものを作って関係者間でイメージのすりあわせ、手を動かすことで検討しなければならないことが明確化するということが効果的なのだろうなと思う*2。
※この記事を書くためにこの企画展についてのWebページを見ていたら、実物大の建築の再現というものが2階にあるっぽい。私は1階の展示を見て帰ってしまったので、これから行く人は2階も見るようにしたほうがよさそうである。