Geecul

Geekに踊ってカルチャーと寝る

図表で理解とコミュニケーションが進むことを実感した

システムや技術の理解をする際に、図や表を用いて可視化することで、どこが分かっていて分かっていないのかが明確になりやすいということに気づいてからは、できるだけ図や表を作成するようにしている。

また、そのようにして作成した図や表は理解したことがファイル上にダンプされているので、忘れてしまったこともその図や表を見れば思い出せ、すぐに理解できる。

 

自分は口頭での説明はあまり上手なほうではないと思っているのだが、ちょっとした会話の際にも口頭だけでなく、この自分用に整理した図や表を用いてシステム構成やデータの流れを説明したり、会話すると「分かりやすい説明でした。」と感想を伝えられることが多くなった(ように思う)。

 

ここから得られた気づきとしては、相当自分の説明力に自身が場合を除き、図や表を作成して説明するほうがよいということだ。

私が説明した際に「分かりやすい」と感想を伝えてくれたことは、自分自身の口頭での説明力が上がったというわけではなく(もちろん社会人、エンジニアとしての年次は重ねているので少しは上がっていると思うが..)、そもそもシステムや技術について説明、理解を促す際に口頭による伝達では限界があるということだと思う。

また、意外と図や表を用いて説明するということを多くの人がやっていないということなのではないか(お客様説明の場ではする人も多いだろうが、ちょっとした技術的な会話やスキルトランスファー時はどうだろうか、やっているだろうか)。

 

物事の理解というのは、全体と細部、抽象と具体を行き来し、それぞれの関係性を構築していくということだと思う。

それを口頭の説明だけで行う場合、情報の受け手としてはワーキングメモリを酷使することになる。

常に情報がリニアに送信され、それを受け取り処理しないといけないからだ。

これでは情報を受け取るので精一杯で理解や、全体感の構築が難しく、モヤモヤ感が残る。

 

図や表を作成するということは、この全体感の構築に寄与する。

まず図や表を作成することで、作成者は対象の理解が深まる。また、説明を前提として用意した資料であれば聞き手のことを考えて作成するので、より相手に伝わりやすくなる。

 

説明する際には、図や表があり説明される事柄の全体感が明示されることで、情報の受け手としては全体感構築のためにワーキングメモリを酷使する必要がなくなる。

そのため理解すること、考えることに集中することができる。

また、情報の送り手と受け手の間での理解や前提の違いについても明らかにすることができると同時に、情報の受け取りに脳の処理を使用しなくてよくなる。

さらなるメリットとしてはそれが残るということで、第三者にもイメージを連携することができるということだ。

 

ということで、これからも図や表を使用して会話することは自分も相手も、第三者にとっても八方良しということで、これからも機会が許す限り図や表を使って理解し説明していきたい。