現在、東京国立博物館で行われている「最澄と天台宗のすべて」展に行ってきました。
「最澄と天台宗のすべて」展
日本天台宗にまつわるあれこれが展示される内容になっています。
会場は東京、九州、京都で行われることになっており、僕が行った東京会場では東京国立博物館にて2021/10/12~2021/11/21までの期間で行われることになっています。
一般の当日券は2200円となっています(普通の展覧会より結構お高め!)
最澄とは
平安時代のお坊さん(仏教僧)。天台宗の開祖。
※色白高身長のイケメンだったらしい。
天台宗とは
中国発の大乗仏教の宗派。日本には最澄によって持ち込まれる。
法華経を教えとしている。
比叡山延暦寺が総本山(※織田信長が焼き討ちしたとこ)。
行ってきた!
最澄と天台宗については学生時代に勉強した程度の知識しか持ち合わせていないにも関わらず展覧会に行きましたが、2時間ちょっとかな、しっかり楽しむことができました。
仏像やお坊さんの像、お経、曼荼羅など最澄と天台宗にまつわるものが展示されています。
あっちを見れば重要文化財、こっちを見れば国宝と、貴重なものばかりです。
印象的だったのは最澄が自分で彫ったとされる「薬師如来立像」の柔らかい表情と立ち姿。優美という言葉が似合います。
写真は比叡山延暦寺の根本中堂の再現です。会場内では唯一写真撮影が許可されていました。
手前の三つの明かりは「不滅の法灯」と言って、1200年消えることがなく明かりを照らしています(会場にあるものは古くなったもの)。
とは言っても織田信長の焼き討ちの際に法灯は消えているのでは?と思いますよね、実際消えています。
信長の焼き討ちの前にほかのお寺に分灯していたものを焼き討ち後に分灯してもらっているので、同じ火がともっており、1200年ということなんですね。
※冗長化、バックアップ大事。
物だけでなくビデオやキャプションも非常に勉強になるし、楽しめました。
「千日回峰行」という毎日山を歩いて合計で地球1周分歩くという苦行についてのビデオもありました。どういう理屈でこの修行が成立したのか....と思わずにはいられません。
驚いたのは天台宗と朝廷(皇室)の距離感の近さ。
成り立ちはまあ分かる。感があるけれども、現代でも宝物を収めた唐箱を開封する際には宮内庁から天皇陛下の代理がやってきて立ち合いを行ったりしているということ。
また千日回峰行の満行者は本来は土足厳禁の御所の中を土足で歩くことを許されること
等。
神社と皇室が近いのは分かるけど、仏教とも関わりが続いているというのは興味深かったです。
まとめ
入館料が2200円と少しお高めなので気軽に行ける感じではないですが、
普段は拝めないような仏像を拝めたり、意外な発見があったりするので興味のある方は行ってみるとよいと思います。