なんかみんな生き辛さってあると思うんだよね。
いや具体的に辛いことがあった、なかったの話だけじゃなくて
漠然としてたり、今日までの何かの積み重ねだったり。
そんなこんなで窮屈な世界に入っちゃって、
生きてるのに死んでんの? なZOMBIE一人前いっちょあがり!なわけです。
で主人公のヒカリ君みたいになっちゃう。
毎日退屈で、日々に抵抗できなくて、諦めている。
この主人公のヒカリ君の抱えている感情って、
割と中学生ぐらいの年齢だとありがちな感情だと思うんだよね。
それが鬱屈としたものとして人生を覆っているように感じるというか。
で、それに嫌気が指すのを俯瞰と主観の両方で感じる。
大人になるといつの間にか、ZOMBIE化しちゃってる。
いや、この映画観て自分ZOMBIE化していることあるなと感じてることを主語大きめに言ってみただけなんだけど。
”今”をしっかり生きてるか? というか。
ステージ「ZOMBIE STATION」に出てくるスマホ画面を見つめる大人たちがZOMBIEとして描かれるのって、
ゲームばかりしているヒカル君の姿とも重なるんだけど。
人生の“今”に向き合えていないことの象徴で、そこを駆け抜けていく主人公ヒカリが逃げる様がすごい対照的というか。
親戚のところに行かなきゃいけないという諦めから脱して、両親の死に場所に行きたいという「今」の自分に素直になる、肯定する。
で、ラストシーン前のヒカリ君のゲームが置きっぱなしにされるシーンって
それが決定的に生きることを肯定して今に向き合っていくことの象徴というか。
ラストシーンではヒカル君、「それってエモいね」ってセリフ言っちゃうんですよね。
そこに感情があって、意思がある。ダサいって言われてもうるせーって言える。
まだZOMBIEなのかどうか分からないけど、自分の今を肯定できている。
それが光だよなって思う。
ここまで映画の感想というか解釈というかを脈絡なく、だーっと書いてみた。
色々思うとこ考えたこともあるんだけど
エンドロール後のシーンをどう解釈するかもあるけど、あれは本当に人それぞれじゃないかな。
僕はまだうまく解釈できていない。
とにかく映画を見た感想としては思い出じゃなくて、夢じゃなくて、今。
を大事にしていきたいと思う。
イクコ「人生は続くよ 映画的じゃない平凡なやつ」
イシ「それが一番幸せだね」