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Geekに踊ってカルチャーと寝る

2020年8月に読んだ本

今月も色々な本を読みました。

以下に読んだ本の感想を書いていきます

目次

 

さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017

 

さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017

さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017

  • 作者:若林 恵
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: 単行本
 

僕がよく読む雑誌『WIRED』の元編集長の若林恵さんが2010~2017年の間に色々な媒体で書いたものを集めたエッセイ集です。

『WIRED』の編集長という肩書でありながら、テクノロジーやイノベーション、経済原理主義とは少し距離を置いてそれらを見る視点を持っていて、

むしろ文化や人間(負の側面と正の側面を見てそれでも正の方に賭けて)に寄り添う姿勢を本書から感じた。

若林さんの考えの背景には少なくとも音楽というものが影響しているのだと思うが、本書中盤の中古CDに対するレビューの項は興味深く、

ページをめくりながら記載されている音楽についてYouTubeで聞いたみたりして楽しかった。

ただ自分の知らないアーティストや曲について何ページも読み進めることに、やはり少しのしんどさもあった。

本書を読み改めて若林さんがWIREDの編集長でなくなったのは残念だが、Podcastをはじめ別媒体で活躍しているようなので、そちらもチェックしたいと思う。

 

1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座

 

 

HTMLとCSSはMDN Web Docs を見て一通り学習した。各タグなどについてはそれなりに知識を得たものの、

 

それらをどのように組み合わせて近頃のようなWebページを作ればいいかイメージを作れずにいた(デザインの部分)。

 

しばらくして学んだ知識も忘れ始めており、一通り基本的なことが書いてある書籍が一冊は手元にあるといいなと思って買って読んだが正解だった。

 

実際には自分でWebサイトを作りながら、必要そうな箇所だけかいつまんで読んだのだが、どのようにWEBサイトを作るのか、

 

デザインはどのようにしたらよいかということが書いてありためになった。

 

各タグやプロパティの意味やどのようなものがあるかということはMDN Web Docsのほうがよいが、自分にとって今必要な知識としては書籍の内容であったので良かった。

 

デザインも含めた知識をすぐに手に取れるようにしたい人にはオススメ

 

本を読む本

 

内容全てを咀嚼できていないような気がするが、本の読み方についてこれほど細部実践的に細部まで解説した本はこれまで読んだことがない。

今後少しずつ本書に書いてあったことを意識することで役立たせることができると思う。

本書では主に「点検読書」と「分析読書」の重要性が語られており、

目次を読まないことや本を読む前にどのような本かを把握し分類しなければ、

本の内容が読むべき本なのかかが分からないということや、理解することさえできないという視点は興味深かった。

分析読書についてはかなり時間も根気も必要な本の読み方だと思った。

著者曰くこれを徹底的にしなければいけないというものではなく理想だし、それをすべき本も多くはないということを述べている。

ただせっかく本書を読んだので本書で得た知識をもとに実践しながら本を読むようにしたい。

時間が経てば改めて再読したい一冊。

 

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

 

現場でポイントポイントで得る知識を、この本では体系的に整理して説明してくれるので、これからインフラの現場に入るという人も、インフラの現場に数年いるという人にもオススメの内容になっている。

詳しい感想は以下の記事で書いています。

 

www.geecul.com

 

 

宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について

 

人間進化を阻害する物理的、生理的、心理的制約をそれぞれ宇宙・肉体・悪魔と呼び、人類が未来においてそれを克服しどのように進化するかという未来を想像する。

使われる言葉は少し難しいところもあったけれど、それほど読みにくい・難しい内容でもなくすぐに読み終わることができた。

 

描かれる未来の想像図は形は少しずつ実現してきているように思える。またその描かれるアイデアは多くの映画やアニメ、ゲームで見ることができ本書の後の作品が何らかの影響を受けたであろうことは想像に難くない。

本書を読みながら思い出したのは以下のゲームと2001年宇宙の旅、インターステラーかな。

 

appget.com

頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き

 

頭が冴える!  毎日が充実する!  スゴい早起き

頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き

  • 作者:塚本 亮
  • 発売日: 2019/01/13
  • メディア: 単行本
 

ざっくりまとめると

早起きをすることで、朝の誰にも邪魔されず、一番気力と集中のある状態で自分のために時間を使うことができる。

また、早起きの成功体験が自己効力感を高めてくれる。これらにより早起きをきっかけにプラスの効果が色々な方面に働き理想の自分になることができる。

早起きのメリットを理解していない人に、早起きするためのメリット・方法を知らせることのできる一冊。

個人的には早起きにはFitbitがめちゃくちゃいいと思います。

 

 

 

サードドア―精神的資産のふやし方

 

サードドア―精神的資産のふやし方

サードドア―精神的資産のふやし方

 

著者が成功者たちへインタビューした内容や、インタビューから得たエッセンスが詰まった本ではない。

一介の学生がいかにして著名な成功者たちへのインタビューを取り付けたかという過程が記された物語である。

つまり、自身もサードドアをくぐることになる著者がサードドアをどのようにしてくぐったかを知ることができる。

ということが価値ある内容であり、そこから多くを学ぶ必要がある。

成功にはやはり勇気と行動力、へこたれないメンタルが必要だ、そしてそれらがつなぐ自分を助けてくれる人たちとの出会い。

著者が成功者たちへインタビューできること、できなかったことが語られるのがよい。特にインタビューできなかったことがあるという記述が読者にとっては救われるのではないか。

 

100回バットを振れば1回ぐらいヒットするということだし、実際成功までの道のりはそういうことなのだろうと思う。


 

売り出し方が良くないね、有名人の成功秘訣集!みたいな印象を受けた。本書的に言えば信頼を借りたということか。

 

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

 

色々な方面でオススメされているので読んでみた。

自己啓発と資産運用の知識がMIXされたような内容。

上記のような本を読むことがあるビジネスパーソンには不要だろう

子供に基本的な資産の築きかたを教えるには漫画だしちょうどよい。

内容はありふれているが、実践できている人はそう多くないというのがポイント

導入と締めの考古学者の周りの設定は、遺物をそんな扱いしたらダメだろ!と突っ込みたくなる。