府中市美術館で行われている「動物の絵 日本とヨーロッパ」展に行ってきました。
日本の動物画をヨーロッパの動物画と比べてみてみよう!というような内容です。
ヨーロッパの絵はキリスト教的価値観と絵画のプロトコルにより、動物が中心として描かれることが少なく(キリスト教において神は人間をすべての被造物(動物)の上に作った)、絵画の中では何かのモチーフとして登場することが常であるとのこと。
一方日本の絵は仏教の教えである「一切衆生悉有仏性」という視点があるからか、動物そのものを描くということやモチーフにしばられない描き方が可能で、カワイさだったり動物そのものを魅力的に描いた作品も多いとのこと。
実際かわいらしい動物の絵も多く見てて楽しかった。癒しだね。
図録も買ったのだけれどサイズ感は分からないのでその場で本物を鑑賞するのが一番だね(迫力とかも大事!)。
もちろん図録は図録で解説もついていて良いものです。
特定の作家や時代ではなく「動物の絵」という括りで展覧会やるのってすごいですよね。
新しい見方を提示するというか、キュレーション力?企画力?すごいと思いました。
ヨーロッパでは人が動物として描かれることが多く、日本では動物が人として描かれることが多いという視点/示唆の提示も本展覧会ならではだと思いました。
会期中展示内容の入れ替えもあるようなので2回訪れるのもいいですね。
とにかく円山応挙の子犬の絵は本当にかわいいので必見。